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2014年11月アーカイブ

金子健太郎 (2014年11月21日 17:19)
 

 
 
 公共広告機構のCMで使われ、最近では学校教育現場や社員研修でも使われるようになっている「江戸しぐさ」。

江戸しぐさとは「特定非営利活動法人江戸しぐさ」が江戸町人の行動に由来すると主張し、普及を促進している行動哲学です。漫画での紹介をはじめ、多くの子供や親のための教育本を出しています。

 ただし、『江戸しぐさ』が江戸時代に実際に存在していたとする文献的証拠は存在が確認されておらず、「特定非営利活動法人江戸しぐさ」理事長自身も認めています。

2014年8月に発行された「江戸しぐさの正体 教育をむしばむ偽りの伝統 (星海社新書) 新書 - 著者原田氏はそれがいかに歴史的にデタラメかというだけでなく、それがどうして生まれ、拡散していったかを検証しています。


 「江戸しぐさ」の中には、少し考えるだけで「おかしい」と分かるものがあります。

―「傘かしげ」これは傘を見れば身分が分るほどに高級品だった時代に、貧民の狭い路地をすれ違うためのマナーだそうです。ただし、実際に当時の建物構造で「傘かしげ」をやると、水が建物の中にこぼれます。
  
 他にも、江戸の庶民がかき氷やバナナやチョコレート入りパンを食べていたという、歴史に詳しくない人間でも「そりゃありえないだろ!」とツッコミたくなる記述が多数。しかも、それがなぜ後世に伝わらなかったかというと、明治政府が「江戸っ子狩り」を行なって江戸っ子を大虐殺したからだそうです。こうした歴史的にデタラメなことを子供に教える必然性がどこにあるのでしょう。

江戸の心意気、マナーを伝えたい、というのは理解できます。しかし、歴史的に間違ったことを教育現場で子どもに教えるはいかがなものか。それであれば、茶道やテーブルマナーで良いのではないかと思います。

 学校で「江戸しぐさ」が教えられていることを知らなかった人も多いようです。教育も社会を構成する重要な要素です。これを機に、「今、学校教育がどういうことになっているのか」ということに関心を持っていただきたいと思っています。

金子けんたろう
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